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日付:2014年1月1日(祭)
場所:神奈川県丹沢、塔ノ岳   

大倉、塔ノ岳、大倉

 新年、登り始めは、丹沢。天気上々との予報。

   今年の初日の出は、小田急線渋沢駅から大倉までのバスの中で迎えました。さすがにこの季節 に山に登る人は少ないようで、バスはゆったりとしていました。
 日の出の瞬間、バスの中で、少しどよめきました。バスは、7時前に大倉バス停に到着。 大倉バス停は、日の出を見る良い場所のようで、多くの人がその瞬間を待っていたようです。
 私も、記念に一枚。ことし一年、無事に過ごせますように。願わくば、来年もこのような朝日が見られますように。


   午前7時過ぎに登り始める。気温は6度。意外に暖かい。ここでセーターを脱ぐ。


 花立山荘には、午前9時半に到着。途中、登山道沿いに、雪を見ることはなかった。
 多くの人ととすれ違った。初日の出を頂上で見た人たちだろうか。中には子供もいる。 今の時間に下ってくるということは、午前3時頃に登り始めたはずだ。ご苦労さまである。


 花立山荘を過ぎると、すぐに凍った登山道になった。すれ違いの人に道の状況を聞く。「上の方の道も凍っていますか?」 「凍っていますよ。特に、くだりが危ないです。」との返答。
 リュックから、簡易型のアイゼンを取り出して靴に取り付ける。アイゼン装着は、生まれて始めての経験だ。 アイゼンは、スノーピーク製。簡単に取り付けることができた。


 アイゼンを履いた後は、一歩一歩、慎重に歩くことになった。その分だけ、歩みのペースが落ちる。 体への負担が少ないようで、頂上までは楽に登れた。なんといっても、氷にひっかかる、ザクザクという 音が気持ち良い。

   午前10時半頃には、頂上に着いた。着いた時がたまたまなのかどうかわからないが、 すごい風が吹いていた。体が風に持っていかれそうな強風だ。ただ、いつものように雪を 抱いた富士山がとてもきれいだ。


 いつもは人でごった返す頂上に、人影はない。みんな山荘の中に逃げ込んでいるようだ。 新しく買った服(North Face)も、暴風性能は非常に良い。たのもしいパーカーだ。

 頂上の片隅に、テントがひとつ張ってあった。初日の出を拝んだ後、中で、寝ているのだろうか。 太陽は照っているから中は暖かいであろうが、結構、風音でやかましいのではないだろうか。

 頂上では、魔法瓶に入れて下界から持ってきたコヒーを一杯飲んだ。10分か15分くらいで退散した。  


 頂上から少し下がったところで、南斜面の日当たりの良いところを見つけて昼食だ。 今日は、パンと赤のパプリカを肴に、500ccのビールを飲んだ。

 まさに最高である。この瞬間のために、この高さまで登ってきたのだと再認識だ。


 下り道は、泥だらけのヌカルミ道だった。登ってくる時には、凍っていたので気にならなかったが、 昼間になってそれが溶けたようだ。スパッツを履く意味がやっと理解できた。
 靴が汚れないように汚れないようにヌカルミ道をゆっくり下った。


 帰り道。「堀山の家」の広場で休息。頂上の強風がウソのような、のどかな陽だまりだ。 元日の午後、不思議なくらい登ってくる人の数が少ない。

 さて、今年の一年。何をしようかな。ずっと考えていたが、残念ながら良いアイデアが思い浮かばなかった。