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年月日:2003年12月14日(日)
走行ルート:<神奈川県山北町>
自宅〜山北町道の駅(自家用車)からスタート〜玄倉林道〜山北町道の駅(自家用車)で終わり〜自宅
天気:快晴
開始:6:30
終了:13:10
走行距離:約40Km
コメント: 「旅記録」をHPに掲載しているといろいろな方から情報をいただける。今日走る玄倉林道については、先日、丹沢の犬越路を走った後に、情報をいただいた。「紅葉が綺麗」とのお話であったが、季節外れの訪問である。朝4時半起床で、5時に自動車で出発。冬空である。満天の星空だ。快晴の予感、いい一日になりそうだ。




 夜が明けて、あたりが明るくなったころに山北町の「道の駅」に着いた。1ヶ月程前に、紅葉狩りがてら丹沢の犬越路を走った時にも、この道の駅に自動車を停めた。今回も、それにならい、ここに停めて、丹沢湖まであがり、そこから玄倉林道に入る予定だ。「道の駅」の前には田畑が広がり、霜が降りて、真っ白だ。

 まだまだ太陽の日が射さない山々は、見るからに寒そうである。駐車場の中にはベンチがあり、そこに霜がびっしり降りていた。そのベンチの上に、夜のうちにどこかのカップルが書いたと思われる落書き「ヤス&レイ」が、目に付いた。日が昇ってきたら消えてしまう運命にある粋な落書きである。



 青崩隧道は、名前のごとく絶壁の崖をくり貫いたトンネルである。入口に立ててある杭には、昭和28年に素堀りで造ったとのこと。当時のことだから、近代的な道具はなかったことだろうから、まあ、よくこんなところを掘ったものだと感心した。そして、トンネルの中に入って、さらに驚いた。真っ暗なのである。道沿いに照明がないのである。運悪く懐中電灯を持っていない。

 ここでひっかえそうかとも考えたが、見た感じそんなに長くはないトンネルに見えるので、恐る恐る手探りで前進する。外の光が入ってこない真っ暗な場所は10メートル程度であったが、久し振りに怖い思いをした。以前、台湾で同じ思いをしたが、あの時は懐中電灯を持っていた。ただし、その時はトンネルの長さが1Km弱であったが。



 玄倉林道の終点には10時半についた。雲一つない青空に丹沢山の頂上がくっきり見える。当然のことながら、木々は葉を落とし、山肌をさらけだした冬の装いである。ただし、雪はまだ積もっていない。もうすぐ初雪だ。河原にて、丹沢山の眺められる陽だまりを探してストーブで飯の準備をする。無風状態で、陽だまりの河原は気持ちがよい。昼飯は、とんでもない料理だ。

 ラーメンに「さきいか」とソーセージと海苔をぶちこんでのごった煮である。朝、5時に朝食をとってから、何も口に入れていない。めちゃくちゃ腹がへっていた。野で食べるラーメンは、なんでこんなに旨いのだろう。



 12月に山奥の骨のある林道を走るのは辛い。来週からは、海の近くを走ろう。苦労してまで走る気しない。玄倉林道は、行き止まりの林道だから、登った道を帰ることとになる。帰りは、ダートゆえにタイヤに気をくばりながら自転車に乗って来た道を下った。道路上には沢山の水溜りがあり、そこがびっしり凍っている。その上を走ると「ゴリ」という音ともに氷が割れる。

 この「ゴリ」が気持ちよい響きなのである。一度やったら病み付きになり何度もこれで遊ぶ。ところが、玄倉林道は、結構、危険な林道で、絶壁部分でもガイドレールがない。こんな遊び、とても危ない。