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年月日:2003年2月9日(日)
走行ルート:<神奈川県中郡大磯町>
自宅〜JR横浜駅〜(輪行)〜JR藤沢駅〜江ノ島海岸〜柳島〜平塚〜高麗山〜湘南平〜高麗神社〜JR大磯駅〜(輪行)〜横浜駅〜自宅
天気:快晴
開始:8:00
終了:14:00
走行距離:約30Km
コメント: 夜半、雨が降り続けた。ただし、天気予報では、雨の後は、暖かい快晴になると言う。ゆっくりと朝7時に家を出た。ひさしぶりの輪行だ。


江ノ島海岸にて

 江ノ島海岸には何年か前に来た。当時、小田急線の相模大野駅近くに住んでいて、そこから東京まで通勤したいた。ちょうどバブルの弾ける頃で、毎朝の電車は、殺人的な込みようだった。駅の反対側プラットホームには、悠々と江ノ島海岸に出かける若者を見かけることがあった。

 ある日、やっていた仕事にぽっかりと穴があき、ちょうど会社の人間関係にも嫌気が指していた時でもあり、ふらふらと江ノ島方面行きの電車に乗った。要は無断欠勤である。一日中、海岸に座り、波と遊ぶサーファーを眺めた。当時から、ボケーとし始めると何時間でも続けてしまう癖がある。翌日会社に出勤し上司に叱られた。

サーファー多し

 サーフィンはやらないが、見るのは好きだ。特に、真冬は、相対的に本格的なサーファーが多いことから眺めていて楽しい。海岸沿いに座ってしばらく休んでいると、頭の剥げた背丈の低いビヤ樽体型の、一人の異様なサーファーを見つけた。この季節、大体のサーファーは、いわゆるスラ〜とした体系の格好良い若者が多い中で、この中年ビヤ樽おじさんのウェットスーツ姿は滑稽だ。

 さて、このおじさんが、どんなサーフィンをするのかが楽しみで、興味深々と、彼が沖に出るのを待つ。ところが、このおじさんは、タバコを吸ったり、連れと談笑するばかりで一向に始めない。そうこうしているうちに、やおらボードを抱え沖に向かった。ついに真打登場かと期待するが、このおじさん、10分程海水に浸かっていたが、結局、一度も波に乗らずじまいに陸にあがってきた。 しかし、あんなビヤ樽型のウェットスーツは、どこで売っているのだろう。買う時に、恥ずかしくないのだろうか。

高麗神社の境内にて
(大磯町)

 海岸コースは起伏が少ないことから少し物足りない。JR大磯駅の北側に高麗山(標高約150m)が聳え立っており、これでも登ってみかと考えた。地図で見る限り、さらに北まで行って湘南平から登れば、自転車で行かれる登られるが、今回は相棒を麓に置いて徒歩で登ることにした。登り道は麓の高麗神社の裏から。

 急峻な登りで息が切れるが、なにせ標高150m程度の低山。すぐに頂上らしきところに着く。この山の頂上にある説明文はとても親切で勉強になった。昭和40年代までは、山全体を松が覆っていたとのこと。ところがそれ以降、都市化の影響で、今は松が一本もないとのことである。かっては松の枝越しに富山が眺められたという。ちょうど銭湯の壁絵のごとく。

湘南平から高麗山を望む
(標高181m)

 高麗山から湘南平まで縦走し、そして同じ道を歩いて帰ってきた。これが足にこたえた。大磯駅に着いた時には、膝が笑った。ビヤ樽おじさんを笑えたものではない。大磯駅前は、がら〜んとして、ほんとうに何もない。そば屋に入って、疲れた体にビールでもと考えた。

 ところが適当な店がみつからない。諦めてビールも飲まず輪行の準備をして横浜行きのJR東海道線に乗る。かなり疲れた。30分程の電車だが、途中、ずーと眠り続けた。隣に座った若いお姉さん、寄りかかってうたた寝していたようで、ごめんなさい。