home

年月日:2002年12月15日(日)
走行ルート:<千葉県天津小湊町>
自宅〜乗用車でJR久留里線上総亀山駅〜鴨川市〜清澄寺〜JR久留里線上総亀山駅〜アクアラインで自宅
天気:晴
開始:7:00
終了:14:10
走行距離:約40Km
コメント: 関東地方では5日前に雪が降った。「この冬、一級の寒さも峠をこし、暖かい、週末を迎えるでしょう。」と、きれいなお天気姉さんが言っていた。それではと、金はかかるが、乗用車を利用して、暖かな房総に行くこととした。


一人夜明けを待つ
JR久留里線上総亀山駅

 首都高、湾岸線、館山道と乗り継いで、午前6時前には、JR久留里線の上総亀山駅に着いた。冬至に近いこの頃、まだまだこの時間では暗い。自転車の組み立てを終えて、待つこと30分。駐車場の周りは、霜でびっしりと覆われている。天気予報は快晴とのことだが、白みかかった東の空にうっすらと雲が残る。

 駅のまわりをウロウロと散歩をする。自動販売機で温かい缶コーヒーを買うつもりで120円を入れるが、物が出てこない。機械を蹴ってもだめ。諦めて隣の自動販売機に120円を入れる。こちらは出てきた。店に怒鳴り込んでやろうかと思ったが、たかが缶コーヒー1本ごときにと思い、抑えた。しかし、缶コーヒーは、どうしてこんなにまずいのだろうか。

薬指が痛いのだ!

 今朝は、午前4時に起きてアパートを出てきた。家族のことを思って、電灯を灯ずに暗いなかで、パジャマを着替えた。その際に、左足をタンスに強くぶつけてしまった。目から火がでるくらい痛い思いをした。走り初めてしばらくはよかったが、ずきずきと痛みが増してくる。たまらづ、自転車を停めて足の小指を見てみると左の薬指がブドウのように赤く腫上がっていた。自分の足指ながら見るからに痛々しい。

 上総亀山から南下して、鴨川市方面に向かう。途中、有料の鴨川道路を走る。鴨川市内に入る手前数キロは、豪快なダウンロードだ。朝早いせいか、道路を走る車の数も少ない。風は冷たいが、晴れ渡った太平洋に向かっての走りは最高だ。

このすばらし景色に、
目がショボショボ。

 久里浜からのフェリーで房総には何度も来てはいる。フェリーで房総に入った場合には走りの始まりは金谷になるが、いつも寄り道をしてしまうせいか、また脚力不足も手伝って、外房にある鴨川市内に来たのは初めてだ。市の南に聳え立つ魚見塚展望台に上ってみる。いつのまにか雲ひとつなく晴れ渡り、太平洋が目の前に広がる光景は壮観だ。

 会社でモニターとにらめっこ、そして家でもパソコンを使う生活が延々と続いている。一日10時間はモニターとお友達だ。40台後半の人間にとって、こんな生活は辛い。眼精疲労を日々感じる毎日だ。そんな生活をしていると、目の前に広がる360度の大パノラマには戸惑いを感じる。

お供え物にワイン!?

 鴨川の海岸沿いをゆっくりとポタリングした後に、再度、山側に向かう。目的地は清澄寺だ。標高で300M程あがるわけだが、走り始めて、すぐに8%の登りが始まった。しばらくは登り坂と格闘するが、すぐに降りて、歩き押しだ。最近は、中高年仕様の走りが身に付いたせいか、とんと無理はしなくなった。体を痛めつければつけるほど、寿命が縮む気がする。 痛い足を引きずって、なんとか清澄寺にたどり着く。立派なお寺だ。圧巻は、国指定天然記念物の「千年杉」だろう。10Mを超える幹回りの質量感は、すごいの一言だ。近くに、天然記念物指定は受けていないらしいが、楠木の巨樹もそそり立っている。こちらも負けず劣らず大迫力で迫ってくる。

 「千年杉」から少し離れたところに「練行場」がある。よくわからないが、ここに篭ってどうも修行をする所らしい。窓越しに中をのぞいたら、お供え物が多数並んでいた。その中に、ワインのボトルが見える。微笑ましい風景だ。深山の古刹に、フランスのブルゴーニュ産の白ワインとは。このお供え物を前にして「止暇断眠」の修行をするのであろうか。