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年月日:2002年10月6日(日)
走行ルート:<神奈川県逗子市>
自宅〜京急横浜駅から輪行〜京急新逗子駅〜岩殿観音〜逗子アリーナ〜光明寺〜鎌倉文学館〜長谷観音〜JR大船駅〜輪行でJR横浜駅〜自宅
天気:曇
開始:8:00
終了:13:30
走行距離:約30Km
コメント: 最近、どうも遠場が多い。目的地まで到着するのに、なんと2時間以上もかかる。これはシンドイ。例えば、起床4時、電車に5時、目的地到着が7時半という感じだ。夜明けも遅くなっている。冬も近い。しばらくは、方針を変えて近場をゆっくりと走るつもり。

 横浜に住み始めて1年半だ。三浦半島、千葉、奥武蔵、奥多摩と走った。なぜか、西方は敬遠していた。鎌倉から伊豆半島をのんびりと急がず走ろう。


新逗子駅前にて

 横浜駅から新逗子までは京急電鉄。おもしろいことに、7時過ぎに電車に乗る客層が6時台のそれとは大きく異なることだ。6時前後の1番電車には、大きなクーラーボックスと釣り竿、そして画一的な野球帽をかぶったおじさん達であふれる。それが7時台になるとクラブ活動に向かう高校生となる。

 不思議なことに輪行袋を持ったサイクリストは、何時に乗っても見かけない。輪行 は、今の時代の流れではないのかな。

情けない顔の老犬
逗子市岩殿観音前

 逗子から鎌倉に向かう。海側を走るか、山側を走るか決めかねる。行き当たりばったりで、とにかく西へ向かう。車が多い、ゆっくりと景色を見ながらとは走れない。10分も走ると「岩殿観音」という看板に出会う。寄って行くことにする。岩殿観音の山門の数軒前に立派な豪邸があり、その玄関前に犬がだらりと寝ていた。これが不思議な犬で、まったく警戒心を表さない。かなりの老犬のようで、その情けない顔が面白いことから写真を撮った。

 岩殿観音は裏の三向を山に囲まれた落ち着いた寺院だ。緑の多い人気のない境内を歩き、そして裏山へと向かう。そこで、箒で石段を掃除していた住職らしい若い人に出会う。「こんにちは」と挨拶するが返答がない。変わりに「どこから来た、通り抜けはできないよ。」との素っ気ない言葉。まだまだ「悟り」は遠い。

南国気分満点の海岸
逗子市の逗子アリーナ

 名前は聞いたことがあった。椰子木が通りの両側に街路樹として並ぶ立派なリゾート地だ。白と茶色を基調にした家並みは感じがよい。ただ、数日前に大型台風が、三浦半島を通過したことから、椰子の葉がかなり痛んでいる印象を受ける。家並みも殺風景だ。

 別荘には良いだろうが中古で3000千万円とは驚き。ブラブラとアリーナの中を走るが、日曜日の午前中ゆえに人通りも少ない。カラスの鳴き声だけが、街の中に響き渡る。

一見して女子大の正門をイメージ
鎌倉文学館入り口

 当方、「文学」という柄ではなく、あまり興味もない。ここ数十年、数えるほどしか小説というものを読んでいない。ただ、サイクリングの途中で、この種の記念館には、たびたび立ち寄る。理由は明快で、多くの記念館が、かっては立派な豪邸であったり別荘だったりする。そのことから、家の中や庭園を、ゆっくり散策することができる楽しみがあるからである。

 ここは、かっての首相である佐藤栄作も別荘として使ったこともある広さ1万坪の屋敷である。遠く由比ガ浜を見渡せるバルコニー付きの3階建ての建物、広い西洋庭園などため息がでるような屋敷だ。庭園内には裸婦像が立つ。そのモデルが、普通のご婦人ゆえに、やけにエロティックだ。これを見るただけで、400円の入館料の元を取ったと考えるのは自分だけだろうか。