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年月日:2002年9月15日(日)
走行ルート:<東京都奥多摩市>
自宅〜JR小机駅から輪行〜JR奥多摩駅〜日原鍾乳洞〜JR奥多摩駅〜輪行でJR小机駅
天気:曇
開始:7:00
終了:13:00
走行距離:約30Km
コメント: 週末は、サイクリングをするにしろしないにしろ早起きだ。そして4時又は5時頃には起きてしまう。そして夜明けの時間がどんどん遅くなっていくことに秋の深まり を感じる。午前4時、まだまだ真っ暗だ。しだいに、朝の早立ちが辛くなる季節だ。


朝霧の中のJR奥多摩駅

 JR奥多摩駅に着いたのは7時半。JR小机駅に電車に乗ったのが午前5時。2時間半も電車に揺られたことになる。横浜から見ると奥多摩は遠いものだ。電車から降りた人は、ほとんだがハイカーで、それも50才台を越えた人ばかり だ。若い人は、どこに行ってしまっているのだろう。時間が早すぎるのかな、あるい は遅すぎるのかな。

 しばらくすると駅前は静かになった。電車から降りたハイカー達は、さらに奥地に 向かってバスで出発してしまった。自転車を組み立てる分だけ時間がかかり駅前に取 り残された。

奥多摩町がセメントで有名とは知らなんだ。

自転車で旅をしながら、よく考えることがある。それは「なぜ、ここに町があり、どうして多くの人が住んでいるのだろう」ということを考える。鉱山、城下町、市場等など、人工的な街でない限り、人が集まるのは、かならず理由があるはずである。それを考えながら走る。

 意外に、まったくその理由がわからない場合もあるが、ここ奥多摩は、すぐにその理由がわかった。町を西に走ると、すぐに地肌を露にした山が見え始める。セメント 山だということが直ぐにわかる。なるほど、北の秩父市と地図で見る限り、そんなに 離れていない。観光地とばかり思っていたが、こんな理由があったとは驚きだ。

樹齢数百年のヒノキの下で考えた

 日原方面に走っていると、「倉沢ヒノキ」という看板に出会う。その看板の説明文によると、山道を15分歩けば、そこに着くと言う。ちょうどいい距離だ。登りの山道をテクテクと歩く。多くの人が、普段、歩くらしく、山道は立派に整備されている。巨木探しは楽な作業だ。目的物が大きいからことからほとんど迷うことはない。すぐに見つける。

 倉沢ヒノキは、石積みされた囲いの中に、どっこいしょと座っていた。回りには、親切にも、鑑賞用のベンチまである。天気が今ひとつのせいか、他に人はいない。静かだ。思うに、このヒノキは恵まれている。国道脇にいかにも邪魔物のごとく立っている他の巨樹を哀れに思うことがあるが、このヒノキは至れり尽くせりである。なんと、避雷針まで立っているという。

静かな境内で

 日原鍾乳洞というものを、奥多摩に来るまでは知らなかった。自転車で走っていて、日原鍾乳洞まで、7Kmという標識を見て知った。このあたり石灰岩が拡がっているらしく、この鍾乳洞に限らず、地形図をみると多くの鍾乳洞の記載がある。入場料金を払い中に入る。秋吉台の鍾乳洞と比べたら寂しいものであるが、東京都内のそれを考えれば、たいしたものだと思う。

 隣に神社があり、こちらを訪れる人はいない。神社の境内に座って、コヒーを飲もうと、持参のコーヒー瓶を空けたら、中に入っていたコーヒー粒が固まって飲めなくなっていた。一杯毎に袋つめになっているタイプのコーヒーでないとダメなようだ。固まったコヒーを粉にして、地面を歩く蟻の前に置いてみた。彼らのとっても、湿ったコヒーは興味がないらしい。