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年月日:2002年7月14日(日)
走行ルート:<東京都奥多摩町>
横浜市三ツ沢〜JR横浜線小机駅〜JR青梅線御嶽駅〜川井〜百軒茶屋〜奥多摩駅〜もえぎの湯〜JR白丸駅(以下、来た道を帰る
天気:曇り時に晴れ
開始:7:00
終了:12:00
走行距離:約20Km
コメント: 1ヶ月前には、朝4時にはすでに明るくなっていた。それが今では、まだまだ薄暗い。確実に、日1日と夜明けが遅くなっていることを感じる。

 こんなこと気にしているのは、新聞配達の人ぐらいのものだろうか。しかし、朝4時起きは辛い。いくら好きなサイクリングとはいえ、連日の日曜日の早起きは、辛い。


クーラの効いた車内は気持ちが良い

 思うに、サイクリストにとって「夏」とは、何なのだろう。若い頃は、季節におかまいなしにガンガン走た。暑さ寒さなど、どうでもよいことだった。そんなこと考えもしなかった。季節などおかまいなしだ。ところが、年齢を重ねるにしたがって、様々なことに難癖つけて走らなくなる。

 照りつける容赦ない日差し、汗びっしょりまみれのシャツ。これが気にくわなくなる。困ったものだ。夏のJR車内は、クーラーが効いていて快適だ。こんな快適な世界から、何故に、わざわざ抜け出して酷暑の中に出て行くのだろう。なぜだろう。

21世紀の東京にこんな風景が

 この風景を見たとたんに、シビレテしまった。藁葺き民家に、郵便ポスト、そして古びれたタバコ売り場。これが、なんと21世紀の東京都内の風景なのだ。考えるに、こんな風景に出会いたくて日本中を自転車でさまよっていたのではなかったか。30年〜40年前に私が考えた21世紀は、鉄腕アトムの世界だった。科学技術が全ての問題を解決してくれる世界だ。

 実際にそのとおり、私は月曜日〜金曜日の朝から夕方まで、パソコンのキーボードを叩くだけで給料を貰える生活をしている。キーボードを叩くだけで、世界の人々と即座にコミュニケーションできる世界で仕事をしている。これは、まさに手塚治虫がえた21世紀だ。しかし、なんでこんなことだけやっていてメシが食えるのだろうか。藁葺き民家を眺めて様々なことを考えた。

水飲み場は、ほんとうに涼しい

 夏は、本当に多量の水を飲む。0.5Lのペットボトルを携帯しているのであるが、アッと言うまに飲み干してしまう。阿武隈をサイクリングしていた頃は、至るところに涌き水を飲める場所に出くわした。さすがに花崗岩地帯らしく、それが大変、おいしいのである。行列ができている名泉もあり、最初、忍耐強く、行列待ちをしていた人達を見たときには驚いたものだ。

 それほどまでして、「水」にこだわるものなのだろうかと考えた。奥多摩でも、時に、涌き水場所を見るが、行列ができるほどでもない。しかし、今日は、良い場所を見つけた。勢いよく流れ落ちる水は、冷気も一緒に、連れてくるようで、大変涼しいのである。夏のサイクリングの楽しみは、もしかしたら、こんな些細なことかもしれない。

温泉で一服、しかしここはハズレ。

 暑さのせいと思うが、今一つ、「元気」がでないので、こんな時は、無理をせずに、温泉でも楽しんでいこうと、都営の「もえぎの湯」で一服していくことにした。狙いは、もちろん、風呂上りの一杯のビールである。しかし、入湯料は750円と、少し高めだ。さらに、風呂場では、喧嘩をしている人がいる。極めつけは、露天風呂の脇で、デブデブのおっさんが、真っ裸で、グテンと横になって休んでいたことだ。

 このグロテスクな姿を見たとたんに萎えてしまった。休憩室で、ビールの肴に「イカ下足」を頼んだら、イカの「姿焼き」が出てきた。給仕をやっていたアルバイトの女の子に、「イカ下足」と「姿焼き」は違うよと説明しても、チンプンカンプンの顔をしていた。どうも「下足」という意味を知らないらしい。