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年月日:2002年2月10日(日)
走行ルート:<千葉県館山市>
(横浜駅からJR久里浜駅、東京湾フェリー、JR浜金谷、JR館山まで輪行)〜洲宮神社〜安房神社〜千葉県立館山野鳥の森〜相浜〜館山〜浜金谷(東京湾フェリーを経て輪行で横浜駅まで)
天気:くもり
開始:8:15
終了:13:45
走行距離:約30Km
コメント: 先週は雨が降り、先々週は家族旅行のために2週間がつぶれてしまった。待ちに待った三連休で、今日は真中の休み。したがって、少しは無理をしても大丈夫だ。天気予報は午前は曇りで午後には晴れるという。午前3時50分にセットしてあった目覚まし時計よりも、早く目覚めてしまう。なんと元気のよいことか。いつもは、慌てて行うリュックへの詰め込み作業も、準備万端、昨夜のうちに済ませてしまった。

 アパートの鍵を閉めて外に出ると、あまりに寒い風が吹いているのに驚く。そのうえ、道路沿いに立てられている宣伝用のノボリが風に旗めいているのが見える。関東の山沿いでは雪になるとのこと。寒い一日になりそうだ。


乗り換えて館山市へ
JR浜金谷駅

 横浜市の自宅から館山市までは、JR久里浜線、京急バス、東京湾フェリーそしてJR外房線を乗り継いで、やっと館山市に着く。所要時間は約3時間。都合3回の乗り継ぎを行うが、そのいずれも乗り継ぎのタイミングが悪い。典型は、フェリーから館山行きの外房線に乗り換えるのにJR浜金谷駅で30分ほど待たねばならない。この30分間は結構長い。両者のダイヤを、なんとか調整することができないものだろうか。

 今朝の雲空は異様だった。フェリーの窓から外を眺めながら、このような曇り空を、文章の達人たちは、どのように表現するのだろうかと考えた。要は、白と灰色を帯びた短冊状の雲が空一面を覆っているのだが、「軽く垂れ下がった灰色と白の帯雲」「灰色と白色の細かい繰り返し雲」といろいろ考えたが、どれもバシッと決まらない。表現力のとぼしさをひしひしと感じた。

平砂浦海岸の壮観
「館山野鳥の森」から

 館山で自転車を組み立てて、一路南下する。軽い峠を越えて、太平洋に面する海岸沿いにある県立館山「野鳥の森」に着く。ここが今日の目的地だ。この森は、安房神社のすご横に位置しており、結構広く立派な森だ。その森を散策する。確かに森の中には、多くの野鳥が住んでいるらしいが、なぜかカラスの鳴き声が、いずこからか、たびたび聞こえてきた。不思議な「野鳥の森」だ。

 森の途中に「富士見の展望台」があり、防砂林の緑と海の青の境に「平砂浦」が弓状に広がる壮大な風景が堪能できる。今は、まさに厳冬期だが、展望台からの山里の風景をよく眺めてみると、これがまた面白い。葉を落としたイチョウは、その独特の枝振りから、すぐにそれとわかる。また、房総ならではの光景として竹藪が平地にかなりの面積を占めて広がっているのがよくわかる。時間を忘れて見入ったが、高い丘の上に立つ電波の中継塔だけは、どうも興醒めだ。

昼食。
ちゃっかりとビールが並ぶ。

 写真のトンカツ定食が1200円だ。高いか安いか。場所は、「野鳥の森」近くの国道401号線沿いにあるトンカツレストラン。いつもならば、寒い日は、火を焚いて鍋料理が鍋焼きうどんなどを、山の中で自炊するのだが、今日は、自転車で走っている最中に材料を買うチャンスを逸してしまった。と言うことで「味と素材にこだわる店」という看板に誘われてレストランに入った。

 答えは「高い」。味も、そして店の雰囲気もサービスもまあまあだが、東京のビジネス街ならば980円がいいところだろう。店の名前は「ぴっぐ」

みごとなアロエ畑
館山市・相浜

 「昼の酒はよく効く」と言うが、昼食時に飲んだビールで頭がポカーンとなった。これは危ないと危険予知し、しばらく近くの海岸(相浜漁港)を散策することにした。そこで偶然に「マグロはえなわ漁業発祥の碑」を見つける。驚いたのは、その碑ではなく、碑のまわりに生えるアロエの群集だ。元々は人によって植えられたものであろうが、あたり一面にぎっしりと生えている。おまけに、その近くには畑でアロエが栽培されている。残念ながら花の盛りは終わってしまっていたが、旬の頃に訪れれば、それはそれは美しいアロエの花を楽しむことができるだろう。折を見てまた来よう。

 帰りのフェリーの中で、久里浜港に到着したにもかかわらず、どて〜んと寝続けていると、兼堀さんが起してくれた。兼堀さんは、私のHPと相互リンクをしていただいている方で、今朝、東京湾フェリーの中で見かけたことから、私から話しかけた。兼堀さんのHP上に掲載されている写真は、どことなく怖い印象を受けるが、実際に話をしてみると温和な人柄が感じられ安心した。次は一緒に走ろうという話をして別れた。