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年月日:2001年12月16日(日)
走行ルート:<神奈川県三浦郡葉山町>
(輪行で京急電鉄で新逗子)〜堀内〜南郷上ノ山公園〜森戸神社〜葉山しおさい公園〜山口〜上山口〜京急汐入駅(輪行で横浜駅へ)
天気:快晴
開始:7:30
終了:13:30
走行距離:約25Km
コメント: 昨日は、日中、強い風が吹く寒い一日だった。午前6時、やっと白みかけた空を見上げながら自宅から横浜駅に向って走る。今日は、三浦半島の葉山町あたりを走る予定だ。

 今朝は、ずいぶん冷えた。道沿いの草の上に霜が降り、歩道のタイルにこぼれた水が凍っていた。雲一つなく晴れ渡り、絶好のサイクリング日和だ。


森戸神社からの富士山
(葉山町堀内)

 三浦半島や房総半島を自転車で走っていると頻繁に富士山の姿を目にする。夏は、大気中の水蒸気のせいで、くっきりとは見えないが、冬、強い風が吹いた日の翌朝は、頂上付近の冠雪がアクセントをつけてすばらしい景色となる。今朝は、その条件にピッタリの日で、海岸沿いでは、かなりの数のアマチュア・カメラマンが、すごい機材を抱えて写真を撮っている。

 私も、望遠機能のないデジカメでは、良い写真は撮れないのを知りつつ、何枚もの写真を撮った。風もなく、穏やかな朝で、森戸神社の駐車場の横の芝生の上に胡座をかいて、コヒ−を飲みながら相模湾越しの富士山の絶景を楽しんだ。数週間前は、頂上付近に申し訳程度に付いていた冠雪は、もう、山の中腹まで降りてきている。

丸ポストのある風景
(葉山町一色)

 二週間前に、大楠山を登り終え、逗子市に向う途中で、葉山御用邸近くの国道沿いに、絵になる趣を持った駄菓子屋さんをみつけた。夏みかんの木と丸型の郵便ポスト、そして店のたたずまいが、何ともいえない味を出している。ここに、さらにバス停留場の看板などがあれば、トトロの世界なのだが、そこまではうまくいかない。今から30年〜40年前には、どこにでもある、ごくありふれた田舎の風景も、いまでは、本当に数少なくなってしまった。

 自転車で三浦半島を走っていると気づくことだが、不思議なことに郊外型の大型スーパーがあまりない。そのせいか、昔懐かしい趣を持った小売店をよく見かける。洋服、靴、金物屋、雑貨屋、玩具屋など、いずれは消えていく運命だろうが、今は健在だ。経営者の都合もあるだろうが、頑張って欲しいものだ。

庚申塔
(葉山町栗坪)

 昨年、阿武隈山地をサイクリングしていて、色々な場所で、「馬頭観世音」の石碑を見つけた。その時は、なんのことだがわからなかったが、妙に、風景との溶け込みが良いので写真をたくさん撮った。後日、図書館で調べたところ、農民が、農耕馬の供養を目的として建てたとの知識を得た。

 三浦半島では、この「庚申塔」をよく見かける。風化した表面の文字を読むと、江戸時代の天保年間に建立しようだ。察するに、疫病封じか何かの目的で建てたものと推測する。それで気になることだが、「言わざる、聞かざる、見ざる」のジャスチャーをする三頭の猿が石碑に彫られているものを時々見かける。私は、中国でも、遠くアフリカでも、同じジャスチャーをする三頭の猿の彫り物を見たことがある。これは、図書館でも調べようがない。「〜ざる」は「never」と「猿」の語呂合せと思うのだが。

自転車屋さんのシマダ
(横浜市)

 この1〜2ヶ月、自転車の調子が、今一つだ。チェーンは軋み鳴きをするし、ディレイラーのワイヤー類が伸びてしまい、意図するギヤにピタリと入らない。おまけにハンドルの巻皮が剥けてしまって醜態を曝け出してしまっている。先週の土曜に、調整を試みたが、すぐにダメになった。

 と言うことで、プロに整備をお願いすることにした。横浜駅近くにある、サイクルショップの「シマダ」で、今回、初めて店の中に入った。店主に自転車整備をお願いしたところ、親切に応じてくれた。チェーンを、最優先で新品にしたかったのだが、旧型のチェーンは、もう手に入らないとのこと。12月22日までの1週間の入院整備だ。元気になって、帰って来てくださいよ。まだまだ頑張ってもらうから。「馬頭観世音」には、ならないでくれ。