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年月日:2001年10月28日(日)
走行ルート:<神奈川県横須賀市>
(輪行)〜京急津久井浜駅〜三浦富士〜砲台山〜武山〜下浦〜万代トミ邸〜京急津久井浜駅〜(輪行)
天気:雨時々曇
開始:7:30
終了:12:00
走行距離:約5Km
コメント: 朝、出かける前に、タイヤに空気を入れようと右手でポンプを力強く押したらポンプが壊れてしまった。20年間ご苦労さま。でも、新しいのを買おうとすると数千円はかかるかな。頭が痛い。

 午前6時30分に横浜駅から三浦半島方面の快速電車に乗る。今日は房総ではなく、三浦半島を走る予定。電車に座って初めて気づいたが、車内の人で傘を持っている人がやけに目立つ。昨夜は、天気予報を見るのを忘れた。電車の窓から見える空はドンヨリ曇り空だ。部活で学校に行くと思われる高校生2人が「午後の降水確率は90%」と言っているのが聞こえた。何たることか、昨日は、あんなに天気が良かったのに。待ちに待った日曜日が雨とは。


雨の京急津久井浜駅
(横須賀市)

 今日の出発地である「津久井浜」駅に着いた途端に、雨がパラパラと降り出した。自転車を組み立てようかどうしようかと迷う。しばらく様子を眺めることにした。

 15分程待ったが、雨脚は強くなるばかりだ。駅前をブラブラしていると津久井浜駅周辺の観光案内板が目に入った。そこには「武山ハイキングコース」の案内があった。以前、この辺りを走った時に、登ろうと決めていた山の一つだ。すぐに決断。今日は、走るのをやめて武山に登ることにした。駅の自転車置場に輪行袋ごと自転車を置いて出発。

キャベツ畑と武山
(標高290m)

 雨は降ったり止んだり。こんな日に登山などする人はおらず、武山の頂上まで1時間半、誰にも会わなかった。途中、スダシイ、マテバシイ、ナナカマドなどが生える原生林のような森を歩いた。雨が止むと、やかましいくらいに鳥が鳴き出す。しかし、ここは市街地の中の山だなと思うのは、遠くの方から自動車が走る音が微かに流れてくることだ。

 武山の頂上近くで自衛隊員の集団と出会う。何の訓練をしているのか判らなかったがカーキ色のポンチョを着て50人位が集団で歩いていた。元気のない歩き方だ。驚いたことに、その中に長髪・茶髪の隊員が数人いる。さすがに歩行中に携帯電話をかけている隊員はいなかったが、これでアフガニスタンに行っても大丈夫かなと心配になった。元気を出せ若い衆! おじさんは、こんなに元気だぞ!

万代トミ氏の邸宅を見学

 京急電車を乗るたびに、気になっていたことが一つあった。それは、長沢駅と京急津久井浜駅との間を電車が走る時に、海側に草葺の立派な家が見えることだった。今日のサイクリングの目的は、その草葺の家を訪れることである。

 駅から歩いて10分で到着した。訪れるまで知らなかったが、かってソニーの会長まで務めた万代順四郎氏が余生を過ごしたという邸宅で、今は横須賀市に管理が移されているという。誰でも見学できる施設になっているが、わざわざ古い家を見に訪れる人は少ないらしく、管理人のおばさんによれば、1週間に1人来るか来ないか程度と言う。そのおばさんが、えらく親切で、いろいろと家の作りを説明してくれた。昭和30年代を思い出させてくれるすばらしい邸宅だ。赤丸!

雨。雨。雨宿り。

 雨の一日だった。横浜駅から当方のアパートまでは約3Kmで、自転車ならば、ものの15分で着いてしまう。が、今日は、途中で雨が強くなり、ついに走れなくなって八百屋さんの前で雨宿りだ。

 実は、雨宿りは嫌いではなく、時間の余裕さえあれば、何の苦にもならない。当方、サイクリングに出るときは、時計を持たない。携帯電話など、もってのほかだ。時間を気にせずに、雨宿りをすることができるなんて、考えてみたら、すごい贅沢なことなのかもしれない。 と、かっこつけても、現実は、腹がへってへってどうにもならず、雨に濡れて家に帰りました。