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年月日:2001年10月21日(日)
走行ルート:<千葉県安房郡富浦町>
(輪行)〜京急久里浜〜東京湾フェリー〜金田〜岩井〜岩婦温泉〜原田山林道〜丹生〜館山市〜大房岬〜原岡〜(輪行で浜金谷まで、そして東京湾フェリーで帰る)
天気:晴れ後曇
開始:7:30
終了:14:00
走行距離:約30Km
コメント: 風邪をこじらせてしまいセキがとまらない。行くかやめるか迷う。が、あまりに昨日(土曜)見た抜けるように青い秋空が印象的で、結局、誘惑に負けた。無理せず、ゆっくり走ればよいと勝手に決めて横浜駅に向う。

 午前5時。外はまだ暗い。だいぶ寒くなった。ハンドル握る手が冷たくて手袋が必要なほどだ。もう、寒さ対策を考えなければならない季節になっていることを実感した。もう10月下旬だ。


あふれんばかりの人
京急横浜駅(午前5時27分)

 いったい、この人混みは何なのだろう。皆が皆、サイクリングに行くのか。日曜日、午前5時の横浜駅は、酔っ払いと訳のわからないアベック、そして今から三浦半島方面に釣りに出掛ける人々で一杯だ。

 5時40分発の急行に乗ることに決めていた。5時9分発の各駅電車に乗れば、1本早いフェリーに何とか乗ることができるが今日はやめた。電車が横浜を離れるにつれて、酔っ払いがどんどん降りはじめ、釣り人とワシが電車の中に残った。5時45分、外は明るくなり始めた。

朝の保田海岸
(千葉県・鋸南町)

 何度か房総に来て、そしていろいろな海岸を訪れた。が、この保田海岸が最高だ。浜辺に座って海を眺めると、遠く、浦賀水道を通る大型船、そして陸側では、2〜3人乗りの小型の釣り舟、南の方には、ぽっかりと「浮島」が見える。

 なによりもこの保田海岸が優れているのは、波が砂を打つ音だ。目を閉じて、その波音を聞いていると、右、左と頻繁に動くことがわかる。心地よい響きだ。走り出して、ほんの数キロしか走っていないが、コヒ−を沸かして、浜辺で一服した。

セイタカアワダチ草の花盛り
千葉県・原田山林道

 ここのところ2週間毎に房総を訪れている。訪れるたびに驚かさせられるのは、道端で咲き乱れる草花だ。その種類が、来るたびに違っている。今日は、セイタカアワダチ草の黄色の花が、やけに目に付く。外来種で、ススキを駆逐してしまうほどの繁殖力を持つことから、人によっては嫌う人もいるが、今では、秋の空き地を彩る代表的な花になってしまった。

 自転車を降りて、道端の草花をじっくり見てみるといろいろな花が咲いているのに気がつく。ノアザミ、ひなげし、などなど名前も知らない花々で一杯だ。

原田山トンネル
(千葉県・富山町)

 富山町から南下して富浦町に移動する際に、原田山林道を走った。全長5Kmほどの短い林道だが、なんとトンネルが3本もある。トンネルの中は、自転車では走れない程に暗い。

 トンネルを走るといつも思い出すのが、今から20年前に、自転車で台湾の東海岸を走った時のことだ。台湾の東海岸は、絶壁が延々と続いている。そして必然的にトンネルが多い。名前は忘れたが、あるトンネルに入った時のこと、そのトンネルは、中で道が曲がっていることから、途中で出口の光が見えず、ずーと真っ暗闇が続いた。懐中電灯で足元を照らして、何とか、歩いて外に出たが、知らない異国で、行けども行けども暗闇から出られなかったあのときの恐怖感は、今も、ときどき思い出す。1981年5月、当時25才だった。